2009年10月14日

介護力

懲りない執事家には現在、
全身床ずれ、ガリガリの骨格標本、脳障害ありなわんこがご滞在中。
(ぴくもご滞在中)
若いんだけどね。



半年ぶりのわんこ看護生活。



頻繁な眼やにの拭き取り&点眼

排泄の介助に、失敗した時にはあんよや体をふやかしたり洗ったり

硬さやら消化器とのバランスに苦心しながらのご飯を作って

血液検査結果とにらめっこしつつのサプリ選択

1日4回のご飯介助に食べこぼしの掃除

お水の量やらカロリーやら記録しつつ

除圧環境を整えての、3時間おきの体位交換

ウレタンやスポンジで壁はがっちりカバーして








みーんな、ぜーんぶ、半年前まで当たり前だった執事の日常。

息を吸うのと同じように、当たり前にこなしていた日常。




お世話の内容はほぼちょび&るると同じ。

診療時間ギリギリに駆け込んだ主治医に
“まーた、よりによって手がかかるわんこ拉致って来たね”と苦笑いされた。

とはいえ、最後には
“なんてったって慣れてるもんね!”
“はいっ!慣れてますんで!”と主治医と笑った。





なんだけど・・・


点眼はちょびさんと同じ!とさらっと指示された病院で、
点眼薬の使用期限がとっくに過ぎてることに気がついた

主治医も当たり前に“ちょびさんのやつ、使えるから”って



使えねーよ(汗)


(主治医と執事の間には、相変わらず、当たり前にちょびが存在しているんだ

ちょびが逝った後、じゅりあ、樸(あらき)、ぴくと散々、頻繁にお世話に
なってるケド、その大元はちょびなんだ



昨日、初めて、主治医の口から、ぽろっと“最後も救いたかったな”という言葉が

“今度も救えるかも”って最後の最後まで思ってたんだけどなって

“何度も何度も今度こそ駄目かもって思いながら、救えちゃったからなぁ〜”って
“それがちょびさんだったからなぁ〜”って

主治医なりに、執事の腕の中で寝入ってしまった姿がちょびと重なったのかもしれないなって

じゅりあや樸(あらき)、ぴくといる執事の姿とは違う、“ちょびの執事”時代のなにかが
ちょびが逝って半年、初めてこんな言葉をこぼさせたんじゃないかなって思う)






で、いざ、点眼しようとして、順番を忘れている自分に気がついた。
抗生剤が先だったっけ?角膜保護剤が先だったっけ?








半年のブランクを思った。





当たり前にちょびがいて
当たり前にちょびと暮らしてた日常は



いつのまにか
いつのまにか

半年前の日常になっていたんだ





脳障害ゆえの彷徨う視線が、
抱っこしながら撫でて静かに話しかけていると、
じぃ〜っと見つめながら、
いつのまにか、すっと力が抜けて、寝入ってしまう姿が

限りなく
限りなく

懐かしく、
愛おしい




その重さはちょびより軽くって、軽くって
(なにせ1/3強しかないから)
その体はちょびより華奢で華奢で
(なにせ骨細だから)

まったく別物な似ても似つかないわんこなんだけど

妙に既視感のある、当たり前な、なんとも言えない心地よさ




湯山さん撮影 寝入る.JPG






ちょび&るるとの生活で、介護の経験と知識、技術を手に入れた。

老犬介護力とでも言おうか。








でもだ。



この懐かしさや愛おしさは
ちょび恋しさゆえの依存の部分が存在してることは否めない



執事はね “ちょびの執事”なんだよね
どこまでいっても



どんなわんこでも、おんなじようにかわいいなんて口が裂けても言えない


究極言っちゃえば、
どこかが、なにかが、ちょびと重なるからかわいいんだと思う


究極に依存に走るなら、
“老犬介護マニア”への道、まっしぐらは間違いなしと自覚している

執事的“ペットロス”は“老犬介護マニア”とかなり紙一重だ






それを自覚しつつ、でも拉致ってきちゃった





でもだ

いい訳するなら
このコは若い


今のこの状態はあくまで一時的なもの

その証拠に見た目の全身状態からはどんだけヤバい数値がでるか?と
腹くくってた血液検査の数値は
ほとんどが最低値ではあるものの、正常範囲@@

どんだけ低血糖かしら?
どんだけ白血球高いかしら?
と自分なりに覚悟してた予想をあっさり裏切った

若いって凄い!!!

回復力が老犬とは桁違い@@



そりゃそうだ

骨折したら、老犬は寝たきりまっしぐらだけど
若いコは自分で勝手にくっつけちゃうもんね
骨さえくっついちゃえば、歩けるようになっちゃう



ならば、せっかく身に付けたこの“介護力”
ほんの束の間だけど、
このコの役に立つなら、使おうじゃないか


ほんの束の間だけど、
ちょびと重なる心地よさを目いっぱい享受して




ちょびは生き倒した

どんだけ懐かしくとも、恋しくとも、
その姿は心の中にしかいないから

どんだけ泣いても、嘆いても
その体を抱くことはできないから



だから、(できるだけ、極力)依存せずに
この“介護力”を
なにかが、どこかが、ちょびと重なるわんこに
使おうじゃないかと思っている


回復できる若さをもつこのコに






元気なのが当たり前じゃない
病気であろうと
老いがあろうと
障害があろうと
なんとかするさ!なんとかなるさ!って言えちゃう
“介護力”を持つ人が増えたなら
きっと助かる命は増えるハズだから


そして、
思いっきり、疲れ果てたとしても
思いっきり、ブチ切れたとしても
思いっきり、凹みまくったとしても

それでもなお、共に過ごせた時間が
なににも代えがたい宝物って思える
そんな想いを共有できる仲間が増えていったらいいなと思う


だってわざわざ、飼わなくたっていいイキモノを
好き好んで、手間暇かけて、金かけて、飼うんだもの(苦笑)
そんなモノ好き、あえてするなら、
そうあってほしいじゃない!

そうあってほしいよね
ニックネーム 執事 at 00:58| Comment(2) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ついつい頬が緩みながら読んでしまいました。
わかるなぁ〜 って呟きながら。
私との違い 執事様の体力に脱帽ですが^^
無理せずゆるりと頑張ってくださいね。
Posted by moomama at 2009年10月14日 09:39
執事さんのブログが更新されると、なんだか安心するというか、心があったかくなります。
抱っこされたビーグルさん、幸せそうな寝顔ですねえ。私もビーグル飼ってるんですが、ビーグルの大きな顔が、大きな目をしっかりつむって寝てると、愛しさがより倍増します。
執事さんが他のワンコ達に愛情を注ぎながらもチョビ君が一番であること、天国にいるチョビ君が一番わかってるだろうなあ、と感じます。そして執事さんのように介護してあげる飼い主さんがこの世に増えることを、チョビ君や他の天国にいるたくさんのワンコ達が願ってるんだろうな、と思いますし、私もそうならなくては、と気づかせていただいています。
執事さん、毎日大変と思いますが、ご自身の体も大切にしながらこれからも私たちにメッセージをくださいね。
Posted by ひつじ at 2009年11月01日 15:21
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